プリニウス(小)(読み)プリニウス[しょう](英語表記)Plinius Caecilius Secundus, Gaius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プリニウス(小)」の意味・わかりやすい解説

プリニウス(小)
プリニウス[しょう]
Plinius Caecilius Secundus, Gaius

[生]61/62. コムム
[没]113頃.ビチュニア
ローマの書簡作家。大プリニウスの甥で養子タキツスの友,クインチリアヌス弟子。弁護士として世に出て,一連官職歴任。最後はビチュニア総督をつとめた。トラヤヌス帝に対する頌徳演説1編のほか,現存するのは 120通あまりの手紙を集めた『書簡集』 Epistulae (10巻) で,79年のベズビオ火山の爆発の描写,彼自身の別荘の記述,キリスト教徒の扱いについて述べているトラヤヌス帝との往復書簡など,文化史的価値が高い。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「プリニウス(小)」の解説

プリニウス(小)(プリニウス(しょう))
Gaius Plinius Caecilius Secundus

61頃~113頃

古代ローマ帝政期の政治家著述家プリニウス(大)の甥かつ養子。政治家としてはトラヤヌス帝の信任を受けて小アジアのビティニア州総督などを務め,文人としては『書簡集』を残した。

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