プリニウス

精選版 日本国語大辞典 「プリニウス」の意味・読み・例文・類語

プリニウス

[一] (Gaius Plinius Secundus ガイウス━セクンドゥス) 古代ローマの将軍・博物学者。大百科全書「博物誌」三七巻を編み、古代科学知識を集大成した。ベスビオ火山噴火の際、調査に行き遭難死。大プリニウスと呼ばれる。(二三‐七九
[二] (Gaius Plinius Caecilius Secundus ガイウス━カエキリウス=セクンドゥス) 古代ローマ帝政期の政治家。(一)の甥で養子。「書簡集」一〇巻で知られる。小プリニウス。(六二頃‐一一四頃

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デジタル大辞泉 「プリニウス」の意味・読み・例文・類語

プリニウス(Plinius)

(Gaius ~ Secundus)[23~79]古代ローマの将軍・博物学者。古代の科学知識の集大成ともいうべき「博物誌」の著作で有名。ベズビオ火山の大爆発の際、現地調査中に遭難死。大プリニウス。
(Gaius ~ Caecilius Secundus)[61ころ~112ころ]古代ローマの政治家・文人おいで養子。トラヤヌス帝に信任され、執政官総督などを歴任。「書簡集」が残存。小プリニウス。

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旺文社世界史事典 三訂版 「プリニウス」の解説

プリニウス
Gaius Plinius Secundus

23ごろ〜79
古代ローマの博物誌家・軍人
主著『博物誌』37巻は一種の理科全書で,後世になり,大いに利用された。ヴェスヴィオ火山大噴火の視察に行き,有害ガス窒息死した。

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