ファン・デル・ウェイデン(読み)ファンデルウェイデン

百科事典マイペディア の解説

ファン・デル・ウェイデン

ファン・アイクと並ぶフランドルの代表的画家。おもにブリュッセルで活躍,1450年にイタリアに旅行,国際的な名声を博した。ゴシック的な象徴性やリズミカルな線描表現を示しながら,華麗な色彩効果と浮彫を思わせる彫塑的表現とにより力強い作品を描いた。《聖母を描く聖ルカ》(1435年ころ,ボストン美術館蔵)などの聖母像肖像画などのほか,《十字架降下》(1435年―1438年ころ,マドリード,プラド美術館蔵)や《キリスト降誕の祭壇画》(1452年―1455年ころ,ベルリン国立絵画館蔵)等祭壇画に傑作が多い。
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