ヒト乳頭腫ウイルスの種類

六訂版 家庭医学大全科 の解説

ヒト乳頭腫ウイルスの種類
(皮膚の病気)

 ヒト乳頭腫ウイルスHPV)は、現在でも実験室における培養が不可能なため、それぞれのHPVについてDNAの相同性を調べることによって型が判別されます。現在のところ100種類以上のHPVが確認されています。

 ウイルスの型とそのHPVが起こす病変には、比較的高い相関があるものの、日常の診療で通常に検出されるHPVは少数の代表的なものである場合が多く、病変の部位性質から大きく皮膚型、粘膜型、悪性型の3つに分けます。

 皮膚型は尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)に代表されるような皮膚のいぼをつくるウイルスで、2型、4型などが入り、粘膜型には尖圭(せんけい)コンジローマの原因ウイルスである6型、11型など、悪性型には子宮頸(しきゅうけい)がんなどの悪性腫瘍発生に関連する16型、18型などが分類されます。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報