ヒト
外傷を受けやすい露出部、とくに手指、足底、膝、顔面に現れます。ささくれなど傷のある皮膚に感染し、数カ月後には光沢のある皮膚色の1㎜大の半球状に隆起した発疹ができ、次第に大きくなって、表面が角化して粗く灰白色になります。
足の裏では、体重のために隆起できず、魚の目状または多発して敷石状になります。顔面や首では、先端がとがった細長い突起物になることがあります。
削ると魚の目と違って出血しやすいので、簡単に区別できますが、古いいぼでは角質が厚くなって区別が難しくなります。一般に子どもの場合は魚の目は少なく、いぼのことが多いようです。
確実に診断する方法は、切除して組織学的に診断するか、ウイルス抗原または核酸を検出します。
一般的には、液体
電気
いぼころりは角質を溶かすだけなので、かえって広げてしまうことがあります。凍結療法と組み合わせるとよい結果が得られます。
いぼが増えてしまう前に、皮膚科で治療してもらいましょう。
本田 まりこ
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報
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[ウイルス性のいぼ]
ウイルスによっておこるいぼは,パポーバウイルス科に属するヒト乳頭腫ウイルスの感染によるものであるが,臨床的には以下の4種類に分類される。(1)尋常性疣贅verruca vulgaris 主として小児の手足にみられ,表面の角化がつよく硬い。足底にみられる場合には,つねに踏みつけられているために皮膚面から隆起せず,魚の目のような外観を呈する。…
※「尋常性疣贅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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