バンベルクの町(読み)バンベルクのまち

世界遺産詳解 「バンベルクの町」の解説

バンベルクのまち【バンベルクの町】

1993年に登録されたドイツの世界遺産(文化遺産)で、バイエルン州の都市。旧市街は2つの大戦の被害を免れ、18世紀までの町並みをそのまま今に伝えていることに特徴があり、人々が今も暮らしている。この町は「バイエルン真珠」とも評され、ドイツでも指折りの景観を保っている。1012年に神聖ローマ皇帝ハインリヒ2世が建設し、1237年に再建された大聖堂は、後期ロマネスク様式の建造物。4つの尖塔があり、いずれも高さは81mある。聖堂内には、ハインリヒ2世と皇后クニグンデの石棺バンベルクの騎士像などが残されている。ほかにも、宮殿、旧市庁舎、聖堂、ビールの醸造所など見どころは多い。18世紀までの景観が維持されている貴重な地域であることが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はTown of Bamberg

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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