バリオス(Justo Rufino Barrios)(読み)ばりおす(英語表記)Justo Rufino Barrios

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

バリオス(Justo Rufino Barrios)
ばりおす
Justo Rufino Barrios
(1835―1885)

グアテマラの政治家、将軍サン・ロレンソに生まれ、1871年の自由主義革命後に第17代グアテマラ共和国大統領(在任1873~85)に就任した。1823年から39年まで成立した中央アメリカ連邦共和国の再建を目ざして、85年中央アメリカ連合la Unión de Centroamérica結成を宣言し、武力による再統合に着手したが果たしえず、エルサルバドルへ侵入する途上チャルチュアパにて戦死した。国内政策の面においては、経済的・文化的改革推進信仰の自由の宣言、教会財産の解放など、さまざまな自由主義的改革を実施し、グアテマラの近代化に貢献した。

[原田金一郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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