バライロガモ(読み)ばらいろがも(英語表記)pink-headed duck

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バライロガモ」の意味・わかりやすい解説

バライロガモ
ばらいろがも / 薔薇色鴨
pink-headed duck
[学] Rhodonessa caryophyllacea

鳥綱カモ目カモ科の鳥。インドアッサム、ベンガル地方に特産の中形潜水ガモで、1属1種。1960年国際保護鳥に指定されたが、すでに減少が著しく、1935年(飼い鳥としては1939年)以来その生存記録がなく、絶滅の可能性が強い。全長60センチメートル。やや大形で頸(くび)が長く、足は短く潜水性の広い水かきをもつ。嘴(くちばし)は長めでピンク、頭から頸のなかばまでもピンクで、以下の体は黒褐色である。

黒田長久

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のバライロガモの言及

【カモ(鴨)】より

…アカオタテガモ,コシジロオタテガモ,ニオイガモなど9種が知られるが,日本からの記録はない。
[絶滅したカモ]
 バライロガモRhodonessa caryophyllacea(英名pink‐headed duck)はインドを最後に1939年以来知られていない。カササギガモCamptorhynchus labradorius(英名Labrador duck)は1875年以来記録がない。…

※「バライロガモ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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