ハーシェル宇宙望遠鏡(読み)ハーシェルウチュウボウエンキョウ

デジタル大辞泉 「ハーシェル宇宙望遠鏡」の意味・読み・例文・類語

ハーシェル‐うちゅうぼうえんきょう〔‐ウチウバウヱンキヤウ〕【ハーシェル宇宙望遠鏡】

Herschel Space Observatory》2009年5月にESA欧州宇宙機関)が打ち上げた宇宙望遠鏡従来に比べて最も大きい口径3.5メートルという反射鏡を搭載し、宇宙望遠鏡として初めて遠赤外線からサブミリ波観測を行った。観測装置は熱による影響を抑えるため、1.7ケルビン液体ヘリウムで冷却される。星形成領域、太陽系の諸天体の化学組成、超遠方の銀河などの観測で優れた成果を上げた。名称は、赤外線を発見した天文学者ハーシェルに由来する。2013年9月に観測運用終了。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android