ハルノタムラソウ(春の田村草)(読み)ハルノタムラソウ(英語表記)Salvia ranzaniana

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ハルノタムラソウ(春の田村草)
ハルノタムラソウ
Salvia ranzaniana

シソ科の小型の多年草で,本州の中南部,四国,九州に分布し,山地谷間に生える。茎は方形で直立し,高さ 15cmぐらいになる。根出葉はロゼット状をなし,茎葉は対生して羽状に分れる。4~6月に総状花序を出し,小花を輪生状に数段につける。萼は2唇形で毛があり,花冠は白色に近い淡紫色で長さ約 8mmの唇形をなす。4個の分果は楕円形で長さ約 2mm。近縁種アキノタムラソウ (秋の田村草),ヒメタムラソウなどがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android