ハラレ
Harare
ジンバブエの首都。旧ソールズベリー Salisbury。同国北東部,マショナマンド地方,標高 1472mの高地に位置。熱帯にあるが高地のため気候は温和で,年平均気温 18.7℃,年降水量 897mm。 1890年イギリス南アフリカ会社が城塞を築いたのが町の起源で,旧地名は当時のイギリス首相ソールズベリー卿にちなむ。 1899年モザンビークのベイラ港と鉄道で結ばれて発展,第2次世界大戦後,飛躍的に工業化が進み,商工業の中心地となった。 1953~63年ローデシア=ニアサランド連邦の首都となり,1980年ジンバブエ独立に伴い首都の地位を継承。バージニアタバコの主産地である農業地帯と金鉱を控え,鉄鋼,織物をはじめ,それらの加工業が盛ん。たばこ,砂糖,乳製品,金などを集散。街路樹のある大通りが交差し,近代的な高層建築が並ぶ。教会,図書館,博物館,美術館,各種研究機関,大学,病院など教育,文化施設も完備。東郊 13kmのケンタッキーに国際空港があり,隣接諸国からの道路,鉄道も集中する。人口 160万6000(2009推計)。
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ハラレ
ジンバブエの首都。かつてはソールズベリSalisburyといわれたが,1982年改称。標高1600m。農業地帯の中心にあり,付近に金,クロムの鉱山がある。1890年セシル・ローズが建設した町で,長く白人の入植基地であり,白人人口が多い。肥料,タバコ,製糖工業が行われ,大学,音楽学校,パスツール研究所などがある。1899年インド洋岸の港市ベイラからの鉄道が開通。148万5231人(2012)。
→関連項目ジンバブエ
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ハラレ【Harare】
アフリカ南部,ジンバブウェ共和国の首都。人口118万9000(1992)。標高1484mの高原にあり,爽涼な気候に恵まれる。旧称ソールズベリーSalisburyで,1982年4月現名に改称した。金鉱地帯の中心で,タバコ,トウモロコシ,ワタ,かんきつ類などの集散地であり,食品加工,タバコ,飲料,肥料,家具,建設資材,化学薬品,精糖,鉄鋼,石油などの各種工業も発達している。モザンビークや南アフリカ共和国に通じる鉄道・道路網の要衝であり,国際空港もある。
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