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「ニューメキシコ[州]」の意味・わかりやすい解説
ニューメキシコ[州]【ニューメキシコ】
米国南西部の州。略称N.Mex.,NM。西部はロッキー山脈,コロラド高原などの山地,東部はテキサスに続くグレート・プレーンズの一部からなる。大部分は砂漠ないしステップの乾燥気候。中央部をリオ・グランデ川が南流。灌漑(かんがい),乾燥農法によりアルファルファ,トウモロコシ,小麦,綿花などを産するが,羊,牛の放牧が産業の中心。全米1位のウラン,カリ塩のほか,石油,天然ガス,銅,亜鉛などの鉱産が多い。ロケットと原子力エネルギー開発研究の中心としても知られ,第2次大戦中の1945年7月16日に世界初の原爆実験が州南部アラモゴード近くの砂漠で行われた。古くからインディアンの居住地。現在でもプエブロ,ナバホなどの保留地がありインディアン人口が多い。また人口の約30%はスペイン語を話すメキシコ系。1598年スペイン人が植民,1821年メキシコ領。米墨戦争の結果1848年米領。1912年連邦加入。州都サンタ・フェ。最大都市アルバカーキ。31万4161km2。208万5572人(2014)。
→関連項目カールズバード洞窟群国立公園|プエブロ・デ・タオス
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世界大百科事典 第2版
「ニューメキシコ[州]」の意味・わかりやすい解説
ニューメキシコ[州]【New Mexico】
アメリカ合衆国南西部の州。略称N.M.,N.Mex.。連邦加入1912年,47番目。面積31万5113km2(全米5位),人口171万(1996)。州都サンタ・フェ,最大都市アルバカーキ。合衆国本土ではアリゾナに次いで連邦加入が最も遅く,文化果つる地のように思われているが,スペイン人により,合衆国で最初に白人の植民地が開かれた地方の一つである。メキシコ領を経て,州の大半は米墨戦争の結果1848年に合衆国領となり,南部は53年のガズデン購入による。
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