ドイツ社会民主党(SPD)(英語表記)Sozialdemokratische Partei Deutschlands

山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説

ドイツ社会民主党(SPD)(ドイツしゃかいみんしゅとう)
Sozialdemokratische Partei Deutschlands

ドイツの社会主義運動の中心的政党。1875年創立の社会主義労働者党が90年に党名をドイツ社会民主党と改めたもの。翌91年マルクス主義的なエルフルト綱領採択ベーベルの指導のもとに発展を続け,1912年の選挙では第1党となった。その間修正主義,改良主義派が台頭し,13年には同派のエーベルトが党の指導者となった。第一次世界大戦中は政府の戦争政策に協力した。ドイツ革命では共産党蜂起を弾圧し,ヴァイマル共和国の指導勢力となる。経済民主主義と平和外交を唱え,シュトレーゼマン外交を支持したが,成果をあげられないままヒトラー政府に弾圧され,33年解散,一部が国の内外で抵抗運動に参加した。45年東ドイツでは共産党と合同して社会主義統一党結成西ドイツではキリスト教民主同盟と並ぶ大政党となり,59年マルクス主義と絶縁したバート・ゴーデスベルク綱領を採択した。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報