山川 世界史小辞典 改訂新版 「ドイツ共産党(KPD)」の解説
ドイツ共産党(KPD)(ドイツきょうさんとう)
Kommunistische Partei Deutschlands
スパルタクス団などの社会主義的反戦派を中心に1918年末に結成された。早くにルクセンブルク,リープクネヒトらの指導者を失ったが,コミンテルン創設に参加し,20年末独立社会民主党を吸収して大衆政党になった。20年代前半の革命蜂起の試みは失敗した。29年からコミンテルンの指導下に社会民主党(SPD)を主敵とする極左路線をとり,ナチスの拡大に対抗できないまま,ナチ体制下で弾圧された。第二次世界大戦後,東ドイツで創設された社会主義統一党の中核となった。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報