トンニカ(読み)とんにか

日本歴史地名大系 「トンニカ」の解説

トンニカ
とんにか

漢字表記地名「富仁家」のもとになったアイヌ語に由来する地名。仮名表記は「トンニカ」が多いが、「トニンカ」もある(「蝦夷日誌」一編など)。漢字表記は「富爾加」(野作東部日記)がみられる。天保郷帳には「サル持場」のうち「トニンカ」とあり、当地一帯は近代に入って富仁家とにか村に包含された。語義について板本「東蝦夷日誌」に「槲柏の義」とあり、「野作東部日記」には「トムニハ柏ノ木ヲ云、夷言カハ処ナリ、柏木有処トイフ如シ」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android