トゥパック・アマルー革命運動(読み)トゥパックアマルーかくめいうんどう

百科事典マイペディア の解説

トゥパック・アマルー革命運動【トゥパックアマルーかくめいうんどう】

ペルーの武装ゲリラ集団。略称MRTA。名称は18世紀末のインディオ反乱の指導者にちなむ。1960年代のAPRA党からの分派前身とし,1980年に左翼政党が危機にさらされる状況下で結成。キューバ革命をモデルに反帝国主義・社会主義革命をめざし,都市を中心に農村でも活動。弾圧などにより1990年代に勢力を弱めたが,獄中同志の解放などを求めて1996年12月リマで日本大使公邸占拠・人質事件を起こした。127日後にペルー特殊部隊に急襲されてゲリラ14名は全員射殺,人質71名が救出,人質1名と特殊部隊員2名が犠牲となった。→トゥパック・アマルー
→関連項目ペルー

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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