デーナ(Charles Anderson Dana)(読み)でーな(英語表記)Charles Anderson Dana

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

デーナ(Charles Anderson Dana)
でーな
Charles Anderson Dana
(1819―1897)

アメリカのジャーナリスト。ニュー・ハンプシャー州に生まれ、ハーバード大学を卒業。1841年から理想主義的なブルック農場で働いたが、1847年新聞界に入り、翌1848年ヨーロッパの革命運動を報道、1849年『ニューヨーク・トリビューン』紙の編集局長となって奴隷解放運動を応援した。1868年には『ニューヨーク・サン』紙の編集長となって、一般大衆向けの紙面をつくることを心がけ、人間性に訴えるニュースを報道して成功した。報道面ではこの方針は「新聞人の新聞」と評されるほどであったが、論調はしだいに保守化し、資本主義を支持するに至った。しかし、文章を尊重する編集方針は注目され、これをまねる編集者が多かった。

[伊藤慎一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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