デ・ラ・クルス(英語表記)De la Cruz, Apolinario

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デ・ラ・クルス」の意味・わかりやすい解説

デ・ラ・クルス
De la Cruz, Apolinario

[生]1815. ルソン,タヤバス
[没]1841
フィリピンのキリスト教の教団組織者,反スペイン蜂起指導者。独学聖書を読み,カトリックの修道会に入ろうとしたが,先住民であるため入会を拒絶された。そのため先住民の「サン・ホセ信徒団」を組織し,その勢力は急速に広まった。カトリック教会はこれを正式団体として認めないうえに種々迫害を加えたので,信徒団は 1840年に蜂起した。最初は優勢であったが,まもなく弾圧され,デ・ラ・クルスは敗死した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android