山川 世界史小辞典 改訂新版 「ルソン」の解説
ルソン
Luzon
フィリピン諸島最大の島で,政治・経済の中心。フィリピン全人口の55.6%が居住する。島の中部西岸に,1571年にスペインが根拠地を置いて以来フィリピンの中心都市であるマニラがある。マニラ北部の中部ルソン地方は穀倉地帯であるとともに,ネグロス島と並ぶサトウキビ生産地となった。早くから農民層の分解が進み,小作・農業労働者の割合が高く,特にアメリカ統治期になってから農民運動,反乱を繰り返した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報