日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 デメトリオス(古代ギリシアの哲学者)でめとりおすDemetrios(Phalereus)(前350ころ―?) 古代ギリシアの哲学者、政治家。アテネのファレロン区出身。アリストテレスの弟子で、紀元前317年マケドニアのカッサンドロスによってアテネの支配者に任ぜられ、改革を行った。前307年、民主制復活のときに亡命し、前297年にアレクサンドリアへ行き、プトレマイオス1世の下で図書館を建設し、学術研究に専心した。雄弁術、歴史、文芸批評など多岐にわたる彼の著作はすべて散逸した。[篠崎三男] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例