テンニンカ(天人花)(読み)テンニンカ(英語表記)Rhodomyrtus tomentosa; down martle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テンニンカ(天人花)」の意味・わかりやすい解説

テンニンカ(天人花)
テンニンカ
Rhodomyrtus tomentosa; down martle

フトモモ科の常緑低木。琉球列島から台湾,アジア熱帯に分布する。茎はよく分枝し,枝や葉をはじめ全体に白い毛でおおわれる。葉は対生して短い柄があり,長楕円形で質が厚く,表面は縦に走る3本の葉脈が目立つ。夏に,葉腋から花梗を出し,分枝した先端に径 2cmほどの5弁の白花をつける。多数の紅色のおしべが美しく,観賞用に温室で栽培される。果実は長さ2~5cmの楕円形で紫褐色に熟し,多汁で甘みがあり食用とされる。

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