テニスの用語(読み)てにすのようご

日本大百科全書(ニッポニカ) 「テニスの用語」の意味・わかりやすい解説

テニスの用語
てにすのようご

アドバンテージ advantage
 デュースになったのち、どちらかの側が点(ポイント)をとり、リードしている状態。リードした側が次を得点すると、ゲームの勝者となる。

アンティシペーション anticipation
 相手の打つボールが、自分のコートのどこに飛んでくるかを予測すること。

インプレー in play
 ボールがサーブされてからポイントが決まるまで、または、アンパイア(審判)のコールで中断されるまでの間のプレーのこと。

エース ace
 相手がラケットに触れることのできないような、強いショット、サービス、ボレースマッシュ、パスなどでポイントを決めた場合をいう。

エレクトロニック・レビュー・システム electronic review system
 プレーヤーが審判の判定に不服の場合、映像判定を要求できるシステム。チャレンジ・システムchallenge systemともいう。最近ではホークアイとよばれるコンピュータ映像処理システムを使って、ボールの位置や軌道を分析しCGで再現している。各セットで3回(タイブレークに入ると1回追加)までアピール(チャレンジ)することができる。判定が主張通りであれば回数は減らない。

カウント count
 得点を数えること。

キープ keep
 自分のサービスであるゲームを勝ちとること。

グラウンド・ストローク ground stroke
 コート面で一度バウンドしたボールを打つこと。

グリップ grip
 ラケットの握り方。コンチネンタルイースタンウェスタンなどがある。ラケットのハンドルの握り部分をもいう。

ゲーム game
 ポイント→ゲーム→セット→マッチと進むスコアの一単位。相手に2ポイント以上の差をつけて、4ポイント先取すると1ゲームを獲得することになる。ポイントの数え方は、0(英語ではラブ)、15、30、40と数える。「デュース」参照。

コート・マナー court manner
 コート上の礼儀作法

サイドライン sideline
 コートの縦の区画線のこと。

サーバー server
 サービスをするプレーヤー。

サービス service
 ゲームの始球。サーブともいう。規定の要領で斜めに相手のサービスコート内にボールを打ち込む。かならず右から始め左右交互に行う。1回目のサービスがフォールトの場合2回行うが、2回とも失敗すればサーバー失点となる。

サービス・エース service ace
 相手がレシーブできず、そのままサーバーのポイントとなること。

ストローク stroke
 ラケットでボールを打つこと。

スピン spin
 ボールに回転を与えること。スピンには進行方向に向かって回転させるトップスピン・ドライブと、逆方向に回転させるアンダースピン・スライスがある。

スマッシュ smash
 頭上から強く相手コートに打ち込む打球のこと。オーバーヘッドともいう。一度バウンドさせてからの打球はグラウンド・スマッシュ。

セット set
 ゲームが集まって構成されるスコアの単位。相手を2ゲーム以上引き離して、6ゲーム先取すればセットの勝者。「タイブレーク」参照。

タイブレーク tie break
 ゲームカウントが6ゲームオールになった場合、2ポイント以上の差をつけて7ポイント以上を先取したほうがセットの勝者となる。ポイントの数え方は0、1、2、…と数える。

ダウン・ザ・ライン down the line
 相手コートに打ったボールがサイドラインにそってまっすぐ抜けていくこと。

ダブル・フォールト double fault
 サービスを二度失敗して失点すること。

デュース deuce
 ゲームで、双方が3ポイントずつとった状態。この先は、相手に2ポイント差をつけたほうがゲームの勝者となる。

ドロップ・ショット drop shot
 ボールを逆回転させて、ネット際に落とす打球。

ネット・プレー net play
 ボールを地面にバウンドさせず、ネット際で行われるプレー。前陣プレー。

バック・スイング back swing
 ボールを打つときに、ラケットを後方に引く動作。

パッシング passing
 ネット・プレーヤーの左右を抜き去ること。

フォールト fault
 サーブの失敗をいう。正式な区画線内に、サービスのボールが入らないこと。

フット・フォールト foot fault
 サービスの際に、ベースラインに足が触れたり、コートに足を踏み入れたりすること。サービス1回が無効とされる。

ブレーク break
 相手のサービス・ゲームを破ること。

ボレー volley
 ネットの高さに近いボールを、直接打ち返すこと。

マッチ match
 ポイント→ゲーム→セット→マッチと進んだスコアの最大単位。すなわち「試合」のこと。公式試合は3セットマッチと5セットマッチがある。

マッチ・ポイント match point
 試合の勝敗を決める最後の1ポイントのこと。

ラリー rally
 ボールの打ち合いが続くこと。

リターン return
 相手のボールを返球すること。

リターン・エース return ace
 返球したボールでポイントをとること。

レシーバー receiver
 サービスを受けるプレーヤー。

レット let
 サービスをやり直すこと。

ロブ lob
 高く打つストローク。

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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