タイチュート(英語表記)Taičī`üd

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タイチュート」の意味・わかりやすい解説

タイチュート
Taičī`üd

チンギス・ハンのキヤン族とともに有力であったモンゴル部の構成氏族。チンギスハンの父イェスゲイ (也速該)没後,その強勢によってモンゴル部の諸氏族を支配,幼少のチンギス・ハンを圧迫し捕えた。チンギス・ハンは長じると,まずこの敵の打倒を企て,いわゆる「十三翼の戦い」では敗れたが,「コイテンの戦い」でこれを討滅。以後タイチュートは回復せず,チンギス・ハンはモンゴル部内の覇権を確立した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android