ソウル南大門(読み)ソウルなんだいもん(英語表記)Sǒul Namdaemun

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソウル南大門」の意味・わかりやすい解説

ソウル南大門
ソウルなんだいもん
Sǒul Namdaemun

韓国,ソウル特別市の中心街にある朝鮮王朝の城門。太祖4 (1396) 年に創建された漢陽都城の正門で,崇礼門とも呼ぶ。世宗 30 (1448) 年に改築されたが,1961~63年の解体修理で発見された上梁文などから,成宗 10 (79) 年頃にも大規模な改修工事が行われたことが知られる。木造二層楼門で,中央にアーチ式通路を設けた花崗岩の高い基壇上に建つ。様式は典型的な多包様式 (詰組様) で,もともとは入母屋造であったが,現在は寄棟造に改造されている。朝鮮王朝初期建築を代表するソウル最古の木造建築で,国宝第1号。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android