セブン・シスターズ

大学事典 「セブン・シスターズ」の解説

セブン・シスターズ

アメリカ合衆国の東部に所在する,名門の女性大学群の呼称カレッジとしての成立順にヴァッサー,スミス,ウェルズリー大学,ブリンモア大学バーナード,マウント・ホリヨーク,ラドクリフ大学の7校であるが,1970年のヴァッサーの共学化,99年のラドクリフのハーヴァードとの統合を経て,現在は5校に減少した。あるものは一女性の遺言に基づくカレッジとして,あるものは既存の大学と連携しつつ,19世紀後半から7姉妹校間の人材提供や競争を通じて質の高い女性向け教育を実践し,津田梅子(ブリンモア)やヒラリー・クリントン(ウェルズリー)等の指導的な女性を輩出してきた。アイビー・リーグ校と並列する向きもあるが,7校(5校)は女性向けリベラルアーツ・カレッジの上位校を形成し,アムハースト,ウィリアムズ,スワスモア等に比肩すると見て自然である。ただし,ブリンモアは今日でも,かつてのラドクリフのごとく,主要な学術分野で少数の博士学位を授与し続けている。
著者: 立川明

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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