セイモア・クレイ(読み)せいもあくれい

ASCII.jpデジタル用語辞典 「セイモア・クレイ」の解説

セイモア・クレイ

世界最速のコンピューターを開発することに注力した人物。「スーパーコンピューターの父」と呼ばれる。1957年、スーパーコンピューターを作るためにコントロールデータCDC)社を設立して「CDC6600」「CDC7600」などを開発し、スーパーコンピューターと呼ばれる分野を確立した。1976年、CDC社の上層部と衝突すると、クレイリサーチ社を設立し、スーパーコンピューターの制作に専念できる環境を整え、1976年、世界初の商用スーパーコンピューター「Cray-1」を開発した。このコンピューターに実装されているベクトル演算機構などの技術は、現在の並列処理技術の中核をなしている。「コンピューターの設計芸術である」との言葉を残している。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android