スンスネギ(読み)すんすねぎ(英語表記)Juan Antonio de Zunzunegui

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スンスネギ」の意味・わかりやすい解説

スンスネギ
すんすねぎ
Juan Antonio de Zunzunegui
(1902―1982)

スペインの小説家。デウスト、サラマンカ両大学で学んだのち25歳ころから創作活動に入る。作品は伝統的写実主義を踏襲し、現代社会の諸相を重厚な筆致で精細に描写する。批評家なかには、古風な手法を批判する声も高い。故郷ビルバオの生活と、首都マドリードの人間、風俗を扱う作品がほとんどで、約20の作品を数える。代表作は、ビルバオに住むプチブル退廃転落の物語『崩壊』(1947)、1920年代マドリードの下層社会を描く『生活実景』(1954)など。60年以降スペイン王立アカデミー会員。

[東谷穎人]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android