ステージ・ソサエティ(英語表記)Stage Society

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ステージ・ソサエティ」の意味・わかりやすい解説

ステージ・ソサエティ
Stage Society

一般の劇場では上演される可能性のないすぐれた戯曲を実験的に上演する目的で,1899年ロンドンで結成された団体。公演が休みで劇場が空いている日曜日の夜,ウェストエンドの劇場を借りて上演活動を行なった。第1回は,同年 11月 26日ロイヤルティ劇場における G.B.ショーの『わからんものですよ』。引続き多くのショー作品の初演や,L.ピランデッロ,F.ウェデキント,J.コクトー,G.ハウプトマン,G.カイザー,C.オデッツらの海外戯曲を紹介し,1939年第2次世界大戦の勃発で閉鎖されるまで 200以上の作品を上演。ゲイト劇場をはじめとする小劇場運動の誕生を促した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ステージ・ソサエティ」の意味・わかりやすい解説

ステージ・ソサエティ
すてーじそさえてぃ

自由劇場運動

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のステージ・ソサエティの言及

【舞台協会】より

…1899年ロンドンに創立され,イギリスの近代劇運動を担った〈ステージ・ソサエティStage Society〉の訳語を冠した日本の大正期の新劇団。1913年(大正2)文芸協会解散直後,同劇団の若手(加藤精一,佐々木積,山田隆弥(たかや),吉田幸三郎ら)が設立し,G.B.ショーの《悪魔の弟子》ほかで同年11月28日に帝国劇場で第1回公演をもった。…

※「ステージ・ソサエティ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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