百科事典マイペディア 「ステンド・グラス」の意味・わかりやすい解説 ステンド・グラス 中世のキリスト教教会堂,特にゴシック聖堂の窓にはめられた装飾ガラス。金属酸化物の顔料で着色し,グリザイユ(黒褐色の釉)で輪郭線や陰影を施して焼き上げたガラス片を断面がI字形の鉛縁で接合したもの。聖書や聖人の伝記に取材した絵が描かれ,聖堂内部を壮麗にいろどった。ステンド・グラスの技法は,カロリング朝の色ガラスに原形が見られ,12世紀初めころにほぼ完成。壮大な窓をもつゴシック建築が盛んになり始めた12世紀中ごろから全盛期を迎え,仏,英,独で特に愛好された。→ゴシック美術→関連項目ガラス絵|シャルトル大聖堂|ルオー|ロマネスク美術 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報