スタラザゴラ(英語表記)Stara Zagora/Стара Загора

デジタル大辞泉 「スタラザゴラ」の意味・読み・例文・類語

スタラ‐ザゴラ(Stara Zagora/Стара Загора)

ブルガリア中部の都市スレドナゴラ山脈南麓に位置する。紀元前6世紀から5世紀ごろのトラキア人の集落ベロエに起源。紀元2世紀には古代ローマの要塞都市アウグスタトラヤナがつくられた。9世紀に第一次ブルガリア帝国領となり、14世紀にはオスマン帝国領。19世紀にブルガリアに復帰した。トラキア人の墳墓、古代ローマ時代の劇場跡、ロシアトルコ戦争記念碑などがあるほか郊外に温泉が湧出する。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スタラザゴラ」の意味・わかりやすい解説

スタラザゴラ
Stara Zagora

ブルガリア中部,ハスコボ州の都市。バルカン山脈の南,スレドナゴラ山脈の南側に位置する。化学,金属,機械,電気機器などの近代的工場があるほか,農業地域の中心として,穀物工芸作物タバコブドウ,野菜,果実集散,加工が盛ん。前6世紀のトラキア人の都市ベロエに発し,9世紀以降ブルガリア帝国に属し,ベレヤ,イリノポル,ボルイなどの名で知られたが,1364年オスマン帝国領となり,エスキヒサルまたはエスキザガラと呼ばれた。 1876年反オスマン帝国蜂起の中心地となったが,まもなく露土戦争の戦場となって一時荒廃した。 1941~44年反ファシスト蜂起の中心地の一つでもある。人口 16万 4553 (1991推計) 。

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