ジュネーヴ議定書(英語表記)Geneva Protocol

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ジュネーヴ議定書」の解説

ジュネーヴ議定書(ジュネーヴぎていしょ)
Geneva Protocol

①〔1922〕1922年10月にイギリスフランスイタリアチェコスロヴァキアオーストリアの間に結ばれたオーストリアの経済援助条約の際のもの。

②〔1924〕1924年10月,国際連盟総会でフランスにより提出され,承認された「国際間の紛争の平和的解決のための」保障協定で,自衛以外の武力行使を禁じたもの。各国が批准せず発効しなかったが,国際的紛争の国際的組織による調停を行おうとした最初の試みであった。

③〔1925〕1925年6月,戦争における毒ガス細菌の使用禁止を目的とする国際協定。40カ国もの賛成を得たが,アメリカ,日本などは批准しなかった。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android