ジトロウスキー(英語表記)Chaim Zhitlowsky

改訂新版 世界大百科事典 「ジトロウスキー」の意味・わかりやすい解説

ジトロウスキー
Chaim Zhitlowsky
生没年:1865-1943

ユダヤ人思想家。ロシアビテプスクに生まれ,1908年以降ニューヨークに定住した。イディッシュ語再生情熱を傾け,離散ユダヤ人の社会主義的属地ナショナリズムの理論的指導者として,《なぜイディッシュ語か》(1900),《哲学の開発》(1910)等を著すとともに,講演寄稿,組織活動に縦横に活躍した。15年ニューヨークのイディッシュ語日刊紙《ザ・デー》のスタッフとなり,カントファウストヨブアインシュタインを論じ,またニーチェの《ツァラトゥストラ》をイディッシュ語に翻訳した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android