日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 ジェームズ(1世)((1394―1437))じぇーむずJames Ⅰ(1394―1437) スコットランドの国王(在位1406~1437)。即位後フランスに赴く途中、イングランドの船に捕らえられ、禁固18年。その間、ジェーン・ボウフォート(後の王妃)への愛をつづる寓意(ぐうい)詩『王の書(キングズ・クワイア)』(詩稿発見は死後。1783刊)を書く。この作品の韻律法「ライム・ロイヤル」は、チョーサーの『トロイルスとクリセイデ』などにも用いられた。[玉泉八州男]『鍋島能正訳『王の書』(1976・鷹書房)』[参照項目] | トロイルスとクリセイデ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例