ショウガラゴ(読み)しょうがらご

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ショウガラゴ」の意味・わかりやすい解説

ショウガラゴ
しょうがらご
lesser galago
[学] Galago senegalensis

哺乳(ほにゅう)綱霊長目ロリス科の動物。ガラゴの1種で、狭義ブッシュベービーは本種をさす。多雨林地帯と南部を除いて、サハラ砂漠以南のアフリカ大陸に広く分布し、疎開林からサバナにすむ。目と耳介はとくに大きく、頭胴長約16センチメートル、尾長23センチメートル前後、体重230~300グラム。毛色は亜種ごとに異なるが、ほぼ灰褐色で、ときに黄色みを帯びる。夜行性樹間を跳び回り、ジャンプ力は3メートル以上あるという。

[上原重男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のショウガラゴの言及

【ガラゴ】より

…霊長目ロリス科ガラゴ亜科galaginaeに属する夜行性の原猿類の総称。オオガラゴGalago crassicaudatus,ショウガラゴG.senegalensis(イラスト)など6種が知られている。サハラ砂漠以南のアフリカ大陸に広く分布している。…

【ロリス】より

…ロリス亜科には,東南アジアに生息するスローロリスNycticebus coucang(イラスト),インドに生息するホソロリス(スレンダーロリス)Loris tardigradus(イラスト),カメルーンからナイジェリアにかけて生息するアンワンティボArctocebus calbarensis(イラスト),ギニアからビクトリア湖にかけて生息するポットーPerodictics potto(イラスト)の4属4種が含まれる。またガラゴ亜科には,アフリカ中南部に生息するオオガラゴGalago crassicaudatus,セネガルガラゴ(ショウガラゴ)G.senegalensis(イラスト)などの1属6種が含まれる。 両亜科ともに,鼻口部はやや突出しているが,頭部は前後に短く,前に向いた大きな目をもつ。…

※「ショウガラゴ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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