シャンラオ(上饒)市(読み)シャンラオ(英語表記)Shangrao

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャンラオ(上饒)市」の意味・わかりやすい解説

シャンラオ(上饒)〔市〕
シャンラオ
Shangrao

中国華東地方,チヤンシー (江西) 省北東部の市。シャンラオ地区の行政中心地。北をホワイユイ (懐玉) 山脈,南をウーイーシャン (武夷山) 山脈にはさまれた,シン (信) 江上流の盆地にある。シン江流域から東方のチエンタン (銭塘) 江流域に出る交通の要地にあたり,三国時代から開けたといわれる。チョーカン (浙 贛) 鉄道が通っている。盆地底や谷では水稲丘陵ではタバコ,茶などの栽培が多い。工業は 1953年に小型の発動機工場が設立されたことに始り,火力発電所や,機械,計器,自動車,皮革,印刷,製薬製茶などの工場がある。南西郊のマオチヤリン (茅家嶺) は国民党が革命運動家を捕えて迫害した集中営があった地で,犠牲者をまつる烈士霊園,記念碑,陳列館がある。人口 16万 7588 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android