シッカロール

精選版 日本国語大辞典 「シッカロール」の意味・読み・例文・類語

シッカロール

(Sicaarol) 亜鉛華または亜鉛華でんぷんで製した、皮膚の散布薬の商標名。汗を吸収するので、あせも・ただれなどに用いる。
※育児読本(1931)〈田村均〉四九「軟膏を用ゐ、或はシッカロールなどを撒布しながら」

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デジタル大辞泉 「シッカロール」の意味・読み・例文・類語

シッカロール(Siccarol)

亜鉛華(酸化亜鉛)または亜鉛華でんぷんで製した皮膚用粉薬。あせもなどに用いる。商標名。

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百科事典マイペディア 「シッカロール」の意味・わかりやすい解説

シッカロール

皮膚殺菌剤。1916年和光堂の売り出したベビー・パウダーの商品名。タルカム・パウダー一種で,主成分は亜鉛華,タルク酸化チタンヘキサクロロフェンホウ酸など。乳幼児のあせも,ただれ,おむつかぶれ,股(また)ずれなどの予防に用いる。また成人にもあせも予防や剃刀(かみそり)まけ,ひげそり後の肌荒れ防止等に使われる。

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世界大百科事典(旧版)内のシッカロールの言及

【タルカム・パウダー】より

…香りに特色をもたせたものをパヒューム・パウダー,ダスティング・パウダー,ボディ・パウダーなどと呼んでいる。そのほか,防臭剤入りのデオドラント・パウダー,殺菌剤入りのフット・パウダー,乳幼児のあせも・ただれ予防に用いるベビー・パウダー(シッカロールは1916年に出された和光堂の商品名),アフターシェービング・パウダーがあるが,これらも基剤はタルカム・パウダーとほとんど変わらない。なお,カラスウリの粉を主とした天瓜(花)粉(てんかふん)や打粉(うちこ)も同種の化粧品で,いずれも江戸時代から使われていた。…

※「シッカロール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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