サンタマリアインコスメディン教会(読み)サンタマリアインコスメディンきょうかい

世界の観光地名がわかる事典 の解説

サンタマリアインコスメディンきょうかい【サンタマリアインコスメディン教会】

イタリアの首都ローマにあり、「真実の口」(ボッカデラヴェリタ、La Bocca della Verità)のある教会として有名。チルコ・マッシモやカラカラ浴場跡など古代ローマの遺跡が多く残る一角、ボッカデラヴェリタ(真実の口)広場に面して建つ、7層の鐘楼(しょうろう)をもつロマネスク様式の教会である。古代ローマ時代から繁華街(食料市場)だった場所に、6世紀ごろ、ギリシア人住民の教会として建てられた。「真実の口」は、もともとは下水溝のふただったと考えられているもので、教会入り口の柱廊の左側の壁に立てかけられている。海神トリトーネのレリーフがあり、その口は嘘を言う者の手を噛みきる、という中世からの言い伝えがある。映画『ローマの休日』で有名になった。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

デジタル大辞泉 の解説

サンタマリア‐イン‐コスメディン‐きょうかい〔‐ケウクワイ〕【サンタマリアインコスメディン教会】

Basilica di Santa Maria in Cosmedin》イタリアの首都ローマにある教会。6世紀の創建。8世紀、ローマ教皇ハドリアヌス1世により拡張され、12世紀にロマネスク様式の7層の鐘楼が建てられた。東ローマ帝国偶像破壊アイコノクラズム)運動を逃れてきたギリシャ人が手がけたモザイクが残っている。外壁にある真実の口は観光客に人気がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

破壊措置命令

弾道ミサイルなどが日本に飛来・落下する恐れのある場合に、それを破壊するよう防衛大臣が自衛隊に命じること。弾道ミサイル破壊措置命令。[補説]原則として内閣総理大臣の承認を得た上で行われるが、事態の急変な...

破壊措置命令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android