ゴール旧市街とその要塞群(読み)ゴールきゅうしがいとそのようさいぐん

世界遺産詳解 の解説

ゴールきゅうしがいとそのようさいぐん【ゴール旧市街とその要塞群】

1988年に登録された世界遺産(文化遺産)。ゴールは、スリランカ南西の先端にある都市で、南部州の州都シンハラジャ森林保護区(世界資産)に近く、周囲を豊かな自然に囲まれた町である。この町は14世紀にアラブ人の貿易地として発展した港町で、17世紀にポルトガルに代わってスリランカを植民地としたオランダは、ここに城塞都市を築いた。18世紀末からはイギリスの植民地となるが、イギリスもこのゴールを植民地経営の拠点とした。こうしたことから、ゴールには、植民地時代の歴史遺構である城壁やムーン要塞、聖堂、スリランカ最古の洋式ホテルなどが残っている。また、この町は、2004年に起きたスマトラ島沖地震津波で被害を受けた。◇英名はOld Town of Galle and its Fortifications

出典 講談社世界遺産詳解について 情報