コープレイ(読み)こーぷれい(英語表記)kouprey

翻訳|kouprey

デジタル大辞泉 「コープレイ」の意味・読み・例文・類語

コープレイ(kouprey)

《「クープレイ」とも》ウシ科の哺乳類野生のウシ類の一種インドシナとタイ国境に分布。頭胴長2~2.2メートル、体重700~900キロ。絶滅の危険がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コープレイ」の意味・わかりやすい解説

コープレイ
こーぷれい
kouprey
gray ox
[学] Bibos sauveli

哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目ウシ科の動物。別名ハイイロヤギュウ(灰色野牛)。本種の発見は1937年で、カンボジアおよびラオス森林に生息する。体格は同じウシ科のガウルバンテンの中間ほどで、肩高1.7~1.9メートル、雌はやや小形である。角(つの)は雌雄ともにあり、後方に曲がり、さらに外上方に傾斜する。特徴的なのはその先端で、端から13センチメートルほどの部分は表面がささくれのようにはげ、内部の黒色部が露出する。体色は黒褐色で毛は短い。前後肢の下部白色前肢の前下方に暗色帯がある。1940年にパリ動物園で飼育されたのが唯一の例で、習性なども不明な点が多い。数も少なく、国際的な保護が要請されている。

中川志郎


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android