コンセンサス方式(読み)コンセンサスホウシキ(英語表記)consensus system

デジタル大辞泉 「コンセンサス方式」の意味・読み・例文・類語

コンセンサス‐ほうしき〔‐ハウシキ〕【コンセンサス方式】

会議決定に際し、票決によらず、反対意思の表明がないことをもって決定成立とする方式

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コンセンサス方式」の意味・わかりやすい解説

コンセンサス方式
コンセンサスほうしき
consensus system

投票によらず全体的合意決議案採択する方法。 1960年代後半ごろから国連安保理や総会において多くの決議がこの方式で行なわれている。決議案の趣旨については,大方の賛意が得られているにもかかわらず細部における不一致のため対立が投票結果に反映されるのを避ける目的を持つ。事前の非公式協議によって意見の調整が行なわれ,当事者の同意を取り付けた上で,議長がコンセンサス方式による採択を提案し,反対の意思表示がないことを確認して決議が成立する。 74年の国連資源特別総会でもこの方式が採用された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android