コプロポルフィリン(英語表記)coproporphyrin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コプロポルフィリン」の意味・わかりやすい解説

コプロポルフィリン
coproporphyrin

C36H38N4O8 。尿および糞便中に含まれるポルフィリン体の一種ウロポルフィリン肝臓でコプロポルフィリンに変換,解毒されるので,コプロポルフィリンが尿および糞便中におけるポルフィリンの大部分を占める。1日の尿中ポルフィリン排泄量の 70%はI型,残りは III型で,糞便排泄量の 70~90%がI型である。ポルフィリン症患者の尿および糞便中にはδ-アミノレブリン酸,ポルホビリノーゲンとともに多量のコプロポルフィリンが見出される。肝硬変症ではコプロポルフィリン IIIが多く排泄される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

栄養・生化学辞典 「コプロポルフィリン」の解説

コプロポルフィリン

 C36H38N4O8 (mw654.72).

 コプロポルフィリノーゲンの酸化生成物で尿中へ排泄される.4種の異性体がある.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android