コオニタビラコ(小鬼田平子)(読み)コオニタビラコ(英語表記)Lapsana apogonoides; nipplewort

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

コオニタビラコ(小鬼田平子)
コオニタビラコ
Lapsana apogonoides; nipplewort

キク科越年草で,単にタビラコともいう。北海道を除く日本と朝鮮半島および中国中部に分布する。田のあぜ路傍に多くみられる。根出葉は束生してロゼット状に広がり,軟らかくほとんど無毛で,羽状に分裂する。茎は多数出て斜上し,上部で少数分枝する。早春から初夏にかけて,茎の頂部に1個ずつ,黄色の舌状花だけでできた頭状花をつける。春の七草の1つに数えられるホトケノザは本種のことで,若芽食用になる。和名は葉がロゼット状になっている様子による。なおムラサキ科キュウリグサをやはりタビラコと呼ぶことがあり,まぎらわしいので本種をコオニタビラコと呼ぶことが多い。またオニタビラコは同じキク科の別属の植物である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android