ケオラデオ国立公園(読み)ケオラデオコクリツコウエン(英語表記)Keoladeo National Park

デジタル大辞泉 「ケオラデオ国立公園」の意味・読み・例文・類語

ケオラデオ‐こくりつこうえん〔‐コクリツコウヱン〕【ケオラデオ国立公園】

Keoladeo National Parkインド北西部、ラジャスタン州にある国立公園。18世紀につくられた渇水・治水対策用の沼沢地に起源する。面積29平方キロメートル。ソデグロヅルコウノトリアカツクシガモをはじめ、多く水鳥の飛来地として知られる。1981年にラムサール条約登録湿地、1982年に国立公園となった。1985年に世界遺産自然遺産)に登録された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケオラデオ国立公園」の意味・わかりやすい解説

ケオラデオ国立公園
ケオラデオこくりつこうえん
Keoladeo National Park

インド北部,ラージャスターン州にある沼沢地を中心にした国立公園。面積約 29km2。 1981年指定。乾季雨季とが明瞭なこの地方の渇水と洪水対策として,19世紀半ばに水門水路を整備したのが始まり。それ以降多くの水鳥が飛来するようになったが,当初はこの地を治めていた藩王の狩猟場となっていた。インド独立とともにこの狩猟場も国家に没収され,1956年にはケオラデオ・ガナ鳥類保護区に指定された。しかし,1964年に完全な禁漁区となるまで狩猟は続けられた。その後,保護が進んで水鳥の生息地として世界でも有数の場所となり,ラムサール条約の特別保護地域にも指定されている。約 350種類の鳥類のほか,大型のシカ,スイロク (サンバー) やマングースジャコウネコなどの哺乳類も生息する。 1985年世界遺産の自然遺産に登録。

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世界遺産詳解 「ケオラデオ国立公園」の解説

ケオラデオこくりつこうえん【ケオラデオ国立公園】

1985年に登録された世界遺産(自然遺産)で、インドのラジャスタン州東部に位置する。数万羽の野鳥が生息する野鳥の楽園で、種類は約350種。シベリアアフガニスタン、中国などからの渡り鳥をはじめ、水鳥も多数生息する。また、絶滅危惧種とされるソデグロヅルなどの休息地としても知られる。このような、多種の野鳥の自然生息地であり、その環境を保全する目的で世界遺産に登録された。◇英名はKeoladeo National Park

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