グアナミン樹脂(読み)グアナミンジュシ

化学辞典 第2版 「グアナミン樹脂」の解説

グアナミン樹脂
グアナミンジュシ
guanamine resin

グアナミン(2,4-ジアミノ-1,3,5-トリアジン)類(図)とアルデヒド類との付加縮合反応によって得られる熱硬化性樹脂市販のものはRがフェニル基であるベンゾグアナミン(2,4-ジアミノ-6-フェニル-1,3,5-トリアジン)とホルムアルデヒドからの生成物が多い.第一段階でアミノ基ホルマリンからヒドロキシメチル基が生成し,第二段階でヒドロキシメチル基の縮合による三次元化が起こる.尿素樹脂メラミン樹脂と異なり,ベンゾグアナミンから得た樹脂は内部可塑性を示す.皮革のなめし,成形用コンパウンド,積層材,塗料などに用いられ,とくに尿素,メラミンに添加して共縮合することにより尿素樹脂,メラミン樹脂の性質(耐水性,耐ショック性など)改善に用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報