クロロジエチルアルミニウム

化学辞典 第2版 の解説

クロロジエチルアルミニウム
クロロジエチルアルミニウム
chlorodiethylaluminium

(C2H5)2AlCl(120.56).有機アルミニウム化合物の一つ.AlとMg合金または粉末混合物と塩化エチルとの反応で生成する.そのほかに(C2H5)5Al2Cl3ナトリウムアマルガムによる分解でも得ることができる.無色液体.融点-74 ℃,沸点214 ℃.0.958.有機溶媒に可溶.液体では二量体として存在している.空気や水によりはげしく発火して分解する.酸素と反応してクロロジエトキシアルミニウム(C2H5O)2AlClを,二酸化炭素と反応してプロピオン酸を生じる.チーグラー-ナッタ触媒の一成分であり,またエチル化剤としても重要である.[CAS 96-10-6]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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