デジタル大辞泉
「クルテアデアルジェシュ」の意味・読み・例文・類語
クルテア‐デ‐アルジェシュ(Curtea de Argeş)
ルーマニア中南部の都市。ドナウ川の支流スジェシュ川沿いに位置する。14世紀から16世紀にかけて、ワラキア公国の都が置かれた。14世紀にワラキア公バサラブ1世が建立した聖ニコラエ大聖堂は、中世ルーマニアのビザンチン建築の優れた作例として知られる。また、16世紀建立の大聖堂にはワラキア公、およびルーマニア王とその家族が埋葬されている。
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クルテアデアルジェシュ
Curtea de Argeş
ルーマニア中南部,アルジェシュ県の都市。ドナウ川の支流アルジェシュ川の上流,南カルパート山脈の南斜面に続く丘陵地帯に位置する。 1330年アルジェシュ砦の名が文献に現れ,14~16世紀には初期の封建国家ワラキア公国の首都であった。旧宮廷の一部が現存。 1330年に建設された聖ニコラエ (ドムニャスカ) 大聖堂は有名。 1960年代にアルジェシュ川のダムが完成し,以後,工業の発展が著しい。陶器の生産地としても有名。鉄道,道路によりブカレストと結ばれている。人口3万 5823 (1992推計) 。
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