キイカギテシャコエビ(読み)きいかぎてしゃこえび

知恵蔵mini 「キイカギテシャコエビ」の解説

キイカギテシャコエビ

カギテシャコエビ属の一種。漢字表記は「紀伊鈎手蝦蛄蝦」。平たい鎌のようなはさみ脚(第一胸脚)を特徴とする。主に浅い海に生息しているが、海底に穴を掘って隠れすむ生態から採集されることが少ない。海外ではフランス領ポリネシア沿岸サウジアラビアの紅海沿岸など、日本では琉球列島本州の温帯域の沿岸で確認されている。2018年、日本では4種目となる新種が和歌山県東牟婁(ひがしむろ)郡にある串本海中公園前の海で発見された。紀伊半島にちなんで命名され、20年、動物分類学の国際学術誌「Zootaxa(ズータクサ)」に論文が掲載された。

(2020-7-21)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android