ガリ(Romain Gary)(読み)がり(英語表記)Romain Gary

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ガリ(Romain Gary)
がり
Romain Gary
(1914―1980)

フランスの小説家。リトアニアに生まれ、ポーランド、フランスへと移住。その幼少年期と母を描いた代表作『暁の約束』(1960)のほか、ゴンクール賞受賞作『自由の大地』(1956)から、『白い犬』(1970)、『凧(たこ)』(1980)まで、人間への愛、強い倫理感、風刺精神に彩られた数多くの作品を残した。不可解な自殺のあと、『これからの人生』(1975)のエミールアジャールと同一人物であることが判明した。

[江中直紀]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例