カリブ諸国連合(読み)カリブしょこくれんごう(英語表記)Association of Caribbean States

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カリブ諸国連合」の意味・わかりやすい解説

カリブ諸国連合
カリブしょこくれんごう
Association of Caribbean States

カリブ海沿岸の 25ヵ国・地域が経済統合を目指して創設した組織。 1994年7月 24日にコロンビアのカタルヘナで議定書調印。旧イギリス領カリブ海諸国で構成するカリブ共同体・共同市場 (CARICOM) のメンバーが中心となり,メキシコなど中米7ヵ国のほか,南米のコロンビアとベネズエラ,社会主義国であるキューバ,それにアメリカ,イギリス,フランス,オランダ植民地自治領,海外県も加盟。議定書によると,加盟国はまず情報交換や交流拡大など緩やかな統合を進め,将来的には自由貿易連合を目指すこととしている。

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知恵蔵 「カリブ諸国連合」の解説

カリブ諸国連合

カリブ海一帯の25カ国が地域の経済統合を目指し、1995年8月、トリニダードトバゴでの首脳会談で発足させた組織。英連邦諸国で構成するカリブ共同体(CARICOM)が結成を呼びかけ、94年7月にコロンビアのカルタヘナで調印された。加盟国、地域の総人口は約2億、国内総生産(GDP)の合計は約5000億ドル。貿易、投資の自由化、対外交渉での協調をうたい、地域経済統合を進めた。

(伊藤千尋 朝日新聞記者 / 2007年)

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