総人口(読み)そうじんこう

知恵蔵 「総人口」の解説

総人口

1920年に行われた第1回国勢調査によれば日本の総人口は約5596万人、2005年の国勢調査では約1億2777万人であり、85年間で約2.3倍となった。また、1995年から2005年までの年平均増加率は0.17%で、70年代初頭の1.53%と比べると、人口増加鈍化が顕著である。07年に国連人口部が発表した推計データによれば、07年の日本の人口密度は1平方キロメートル当たり339人で、世界一のマカオ(1万8505人)、第2位のホンコン(6557人)ほど高くないが、オランダ(395人)などに続いて世界的にも高密度社会である。国連人口部の06年人口推計では、07年で日本の総人口は世界第10位であるが、50年には16位まで下降することが示されている。こうした変化は、日本の国際的な立場にも長期的に影響を与えそうである。

(小川直宏 日本大学教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android